2話 よさこいそーらん

(画像は三女の桃花 梅子のイメージです)

 ステージには30人の煌びやかな衣装を纏った子供や大人が、歌謡※1をアップテンポにアレンジした曲で踊っていた。踊り子達はニッコニコで「よいしょー!」、「わっしょい!」「はっ!」など言って楽しそうだった。隆盛、雅、梅子は「なんでごわす!?」、「う゛ぁう゛ぁう゛ぁ!」、「ひぃー!!(喜)」と思わず、はそれぞれ叫んだ。特に驚いたのは、30人が一糸乱れず踊っていたこと、網を引き上げるような動作の際、地面スレスレの伸脚※2をしていたこと、両手を押して引く振り付けが波をのようなイメージができたことが分かりやすく、迫力があったからだ。
 雅はストリートダンスが好きだったので、ダンススクールに通っていた。その際ソウルダンスを習っている先生から「ダンスの振付にはストーリーを持たせること、強弱をはっきりさせる減り張り※3が大事だぞ」と聞いていたので、こういう意味だったのかと勉強になった。

※1、歌謡(かよう):流行歌、民謡、童謡などの総称。
※2、伸脚:脚を伸ばしている状態のこと。
 準備運動のなかで、通称“ しんきゃく” と呼ばれている運動は、「片脚を曲げながら、もう一方の脚の伸脚を行う」。正しくは「開脚交互屈伸運動」らしい。
※3、めりはり【減り張り/乙張り】:1ゆるむことと張ること。特に、音声の抑揚や演劇などで、せりふ回しの強弱・伸縮をいう。2物事の強弱などをはっきりさせること。このソウルダンスの先生は、「5分間くらい踊る中で、踊りにストーリーを持たせることで、深みが出て、お客さんの頭にスッと入りやすくなり面白い要素の1つになること、一定のリズムで踊り続けるとお客さん飽きちゃうから」という意図で、雅に話している。
・補足
趣味でよさこいソーランとストーリーダンスを踊っています。正しい日本語の勉強と、備忘録も兼ねてライトノベルにしてる感じです。

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