5話 アップと16ビート

 マブさんは、よさこいソーランの精髄を長男の隆盛、次女の雅、そして三女の梅子の3人に伝授していた。3人はダンスを通じて、自身の内に眠るリズムを呼び覚まし、その熱気溢れる場に身を委ねていた。

マブ「ダウン良い感じだね☆ではみんな、次にアップと16ビートを教えるね!
アップに必要なエンカウントのリズムを感じるんだ。半カウント前の準備が大切だよ。」

隆盛は真剣な面持ちで、雅は興奮を隠せずに、梅子は好奇心に満ちた目で、マブの言葉を一つ一つ心に刻む。一、二、三と数えながら、オンビートを強調する。そして、あいだの「エン!」を加えることで、よりダイナミックなリズムが生まれるみたいだ。

マブ「いいかい、16ビートは8ビートの倍の速さだ。1カウントに2つのリズム、体全体で刻んでごらん。」

雅はこの新しいビートに心躍らせ、自然と身体が動き出す。16ビートで基本のリズムを取り、「エン!」の瞬間にダウンを入れ、準備を整える。次いで「エン!」の後に「アップ」を入れることで、踊りがより一層豊かな表現を見せ始めた。

マブ「オンビートでアップを意識するんだ。リズムを身体で感じることが大事!」と皆を励ますと、雅はだけが素早く身につけ、16ビートを完璧に踊り出した。

「マブ先生!16ビートでアップができたよ!すごく楽しい!」と雅は満面の笑顔で喜びを伝えた。

マブは3人の成長に微笑みながら、指導を続ける。踊りはただの動きではなく、音楽と身体が一つになる瞬間を創り出す魔法のようだ。隆盛と梅子も雅に追いつくべく、練習に励んだ。

この体育館からは、アップと16ビートが織りなす響きが、次々と新たな舞いを生み出していく。そして、彼らの踊りがいずれA市の夏祭りを彩る日も遠くはない。
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【隆盛、雅、梅子はレベルアップ条件”身体操作”を開放しました!】
【雅はダンス”魔法”を開放しました!】

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